HIGHLIGHT

Montreux Jazz Festival Japan 2016
恵比寿ザ・ガーデンホール

エレクトロニック・ミュージックと融合、躍動するジャズを堪能できる初日

デリック・メイの代表曲「Strings Of Life」をピアノソロで演奏するフランチェスコ・トリスターノ

ライブ映像「METALIVE」

 初日のパフォーマンスでまず注目したいのが、フランチェスコ・トリスターノである。1981年にルクセンブルクで生まれたピアニストで、ベルリン交響楽団でソリストを経験するなど、クラシック界でも若手実力者。今回のステージでは、アメリカ発のエレクトロニック・ミュージックのルーツ的存在として知られるデリック・メイをフィーチャー。これまで二人がコラボしたステージは、観客が総立ちになり、まるでクラブのフロアのような盛り上がりをみせているという。さらに、今やエレクトロ・ミュージック・シーンを牽引する存在になっているヘンリク・シュワルツも登場。今回のステージでは、二人の日本人アーティストと共演。まず、日本を代表するピアニストである、板橋文夫。そして、独自の宇宙を感じさせるサウンドで世界的に注目され、最近はサカナクションへのリミックス提供でも話題を呼んでいる、Kuniyuki。20年以上にわたりクラブのフロアを熱狂させ続けるシュワルツが、日本の個性的な“クセモノ”ミュージシャンたちと、どういう音をクリエイトしていくのか?また、METAFIVEもこの日に登場。世界でも評価の高いミュージシャンたちが繰り広げるサウンド世界は、実験性やアート・センスにあふれながらも、時代に流れるポップ性やムードをうまくミックスさせたもの。“ジャズ”というと、座り心地のいい椅子にじっと腰掛けて、音色をじっくり堪能するというイメージを持っている人もいるのかもしれないが、時代と調和しながら躍動的に進化している一面も感じられるはずの初日ラインナップ。ぜひ、アクティブなスタイルで足を運んでほしい。

2016.10.8 (Sat)
恵比寿ザ・ガーデンホール

“格式高さ”を感じさせない、洗練されたグルーヴを放つジャズのグルーヴに酔いしれたい

 “アシッド・ジャズ”と呼ばれるジャズにエレクトロニックやソウル、R&Bなどの要素を取り入れたサウンドを生み出した存在と呼ばれる、英国出身のジャイルス・ピーターソンが2日目に登場。DJパフォーマンスにおいては、ジャンルや国籍などを問わず、その場の雰囲気になじみながらも、聴き手に新しい音楽の発見を与えるようなトラックをプレイしてくれるのだ。またこの日には、ジャイルスがブラジル音楽の実力派たちと結成したバンド「ジャイルス・ピーターソン・プレゼンツ・ソンゼイラ・ライブ・バンド」名義でのパフォーマンスも敢行。他にも、“ベルギーのビリー・ホリディ、ニーナ・シモン”と評される、話題の女性シンガーソングライターのメラニー・デ・ビアシオ。元アンダーワールドのダレン・エマーソンの作品にヴォーカリストとして参加していることでも知られる英国出身のシンガーソングライター、ピート・ジョセフといった、海外の若手実力派アーティストたちが登場。さらには、1980年代よりクラブ・カルチャーを牽引、ジャズの魅力を幅広い音楽リスナーに提示し続けている須永辰緒も出演。歴史の深い音楽ゆえに“格式の高さ”を感じる人も多いジャズであるが、彼らのパフォーマンスはそんな偏見を一蹴させるはず。ジャズは、純粋にグルーヴに酔いしれることが、何より一番の楽しみ方であることを教えてくれるだろう。

ブラジル音楽だけでのDJを行うジャイルス・ピーターソン

Sonzeira // Brasil Pandeiro

2016.10.9 (Sun)
恵比寿ザ・ガーデンホール

国内外の実力派たちが集結! 1日にして世界旅行を味わえる、充実のラインナップ

ニューヨークの老舗クラブ、Birdlandで行ったジャズライブ

「Sozinho」を歌うカエターノ・ヴェローゾ

 今年の夏フェスでは、バンドを従えて迫力のヴォーカルを披露するなど、演歌歌手という枠を超えた活躍が話題の八代亜紀が最終日を飾ることになった。今回のステージは、ジャズ・ピアニストとして世界の名だたるミュージシャンとセッションし、リーダー作も多数発表しているクリヤ・マコト率いる「クリヤ・マコト・クインテット」とのジョイント。共演するミュージシャンの他では体感できない魅力を引き出すことに定評があるクリヤが、八代の圧倒的な歌声にどんな彩りを与えてくれるのか?必見である。  また、この日はブラジルから二人のミュージシャンが登場するのも注目したい。ひとりは1970年代より活躍し、グラミー賞も獲得しているブラジル音楽シーンの重鎮的シンガーソングライター・ギタリストである、カエターノ・ヴェローゾ。もうひとりは、リオデジャネイロのサンバのメッカと呼ばれる「ラパ」地区で圧倒的な人気を誇る歌姫、テレーザ・クリスチーナ。2日目同様、我々をブラジルの情熱的で開放感あふれるビーチや街へとトリップさせてくれるはず。彼らの他にも、フランスのカルチャー・アイコンとなっているセルジュ・ゲンスブールの息子であるルル・ゲンスブールは、フランスを代表する建築家であるフィリップ・スタルクの愛娘、アラ・スタルクをフィーチャーして登場。さらに、日本のクラブ・ミュージックの最前線を走り続ける、松浦俊夫もパフォーマンス。最終日は日本、ブラジル、フランスと1日にして、さまざまな国を旅した気分が味わえるはずだ。

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Yohji Yamamoto
Yohji Yamamoto

1972年にワイズ設立。1981年、Yohji Yamamotoブランドでパリコレクションに初参加。“黒の衝撃”と称され一大旋風を巻き起こす。賛否両論の評価を受けつつも、時代に流されないその反骨精神はモード業界に革命をもたらす。

2002年Y-3のクリエイティブディレクター就任。その他ヴィム・ヴェンダース監督や北野武監督などの映画作品、ワーグナーのオペラ、ピナ・バウシュが芸術監督を務めた舞踊団の衣裳も手がけるなど、幅広い活躍を続けている。

1994年フランス芸術勲章「シュヴァリエ」、2004年「紫綬褒章」、2005年フランス国家功労勲章「オフィシエ」、2011年「コマンドゥール」受章。

© 2016 YOHJI YAMAMOTO INC. All Rights Reserved.
Photography by Shuzo Sato

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